
2019.9.12.thu. Jazz / Fusion
"DK Syndicate" feat. 大槻"KALTA"英宣、岡田治郎、宮崎隆睦 & 河合代介
オルガン奏者・河合代介が精鋭達と繰り広げる
恒例ザヴィヌル・トリビュート公演
エレクトリックをジャズに導入することに成功した最初期のキーボーディストとして知られ、伝説のバンド"ウェザーリポート"のメンバーとして一時代を築いた偉大なるキーボーディスト、ジョー・ザヴィヌル。彼の亡くなった9月に毎年トリビュート・ライブを行なってきたオルガンの名手・河合代介が、今回も大槻、岡田、宮崎というベテランメンバーと共に“DK シンジケート"名義で登場する。ザヴィヌルが"ウェザーリポート"解散後に結成し、エレクトリック、ジャズ、ワールド・ミュージックなど様々な要素が入り交じるハイレベルな音楽性で人気を博したユニット"ザヴィヌル・シンジケート"。そのサウンドを独自の視点で再構築、圧倒的なテクニックとグルーヴで会場を熱狂の坩堝に叩き込む。年一回のこの貴重な夜に、彼の残した偉大なるスピリッツを全身で感じてほしい。
河合代介さんに、本公演を一層楽しむ為の「ここがスゴい!」ポイントを教えていただきました!
Q1:河合さんのザヴィヌルの楽曲に対する思い入れ「ここがスゴい!」
ジョー・ザヴィヌルの曲は、まず圧倒的にかっこいい!彼の曲にはいわゆるクロスオーバー/フュージョンによくある「キメ」的なものが多く含まれているのだが、そのすべてが何故か全く違和感無く存在し、なおかつとても有機的・自然に曲の中に存在するという、とても希有な曲ばかりです。更に楽曲の大きな特徴として「曲中、殆どリピートするセクションが無い!」事。もちろん例外はバードランドなど、ありますが、特に「Night Passage」以降のより複雑化した曲は、頭から最後まで同じフレーズが無いという、クラシックのような進行なのです。故にトランスクラブ(コピー)をすると譜面が何ページにもなり、音楽的・技術的スキルが非常に求められる楽曲を創造した事、更にその作曲法がインプロヴァイズ(を録音)したものから出来上がっているという、ほんと凄い!です。
Q2:公演の見どころ「ここがスゴい!」
当バンドはジョー・サヴィヌルの素晴らしい楽曲たちを、ジャズスタンダード化すべく、楽曲の精度とサウンドを大切にしながらも「現代の音楽」として提示すべく、メンバーが自在にインプロヴァイズし彩っていく、まさしくジャズの手法を使って現代に伝えているところをぜひ観て聴いて頂きたいです。
Q3:河合さん含め"DK Syndicate"メンバーの「ここがスゴい!」
ザヴィヌル曲を演奏するにはとてもタイトでセンスのよいドラマーでなければならないと思い、ドラムは大槻さんしかいないといちばん最初にお誘いしたメンバーで全幅の信頼を置いています。特筆すべきは楽曲に対してのドラムの音色〜楽曲へのアプローチか?という事を瞬時に感じられ選択しプレイする、また基本的なビートの中に「ドラムでメロディーを奏でる」という、まるで歌っているかのようなプレイがふんだんに盛り込まれる…彼の真骨頂だと思います。
治郎さんはこのバンドのコンセプトである「オリジナルに最大限の敬意を払いつつ、インプロヴァイズする事」に深い理解をしてくれています。オリジナルメンバーの偉大なプレイからインスパイアされた治郎さんならではのアプローチで、バンドはいっきに加速していきます。またソロ時にはかわいがハモンドでのベースにスイッチする事でソリストのようにアプローチし、またベースパートを交代して戻るなど、他のバンドではなかなか観られないのでは?
宮崎さんのサックスはつややかで深みのあるトーンを存分に駆使する事により「スペース」をも表現しています。これはウェイン・ショーターが行っていたコンセプトですが、こういう事が出来る邦人プレイヤーはそうはいないと思います。
わたくしかわいは、ジョー・ザヴィヌルが作った楽曲にある種のゴスペル感を感じ、ハモンドオルガンで彼の音楽を表現出来ないか?というチャレンジをしています。故に伝統的なハモンドジャズ・ファンクのアプローチを取り入れつつ、ザヴィヌルの特徴的なシンセサイザー/ヴォコーダーサウンドを象徴としてところどころに使用するなど、世界中の誰も見た事の無いアプローチに取り組んでいます。
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"DK Syndicate" feat. 大槻"KALTA"英宣、岡田治郎、宮崎隆睦 & 河合代介 |
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2019.9.12.thu. open_6:00pm / showtime_7:30pm |
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河合代介(Hammond Organ,Syn,Vocoder) |
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自由席 ¥4,000(税込) |